大小2000もの小島・奇岩がおりなす風景が美しいベトナムの人気観光地です。
1994年に世界遺産(自然遺産)に登録されました。 石灰岩はで出来た島々は海や雨水による浸食で様々な形を見せてくれます。 元々山脈であったこの土地は、雨と海水の浸食で2000万年かけて今のような風景になったと言われています。 島々の中には50位上のインサイドレイクがあります。
その中でも有名なのが「竜の目」です。 また、ベトナムの紙幣20万ドン札にも描かれている、接吻するように寄り添う奇岩でKissing rockと呼ばれています。 Hạ Long(ハロン)は下龍を意味し、竜が降りてきた伝説の場所とされています。 宋や元による度重なるベトナムへの侵略を打ち破った場所でもあります。 日本へ元寇があった際に神風が吹いて元の船を沈めたと言われていますが、ベトナムに伝わる下竜伝説がハロン湾です。 伝承では、中国がベトナムに侵攻してきた時、竜の親子が現れ敵を破り、口から吐き出した宝石が湾内の島々になったと伝えられています。 実際にはこの入り込んだ入江の広がるハロン湾では中国の船が行き先を見失ったのではないでしょうか。
近年はハロン湾に垂れ流される排水のため、近隣の海洋汚染が広がりつつあります。 環境が悪化すると世界遺産から外される可能性もでてきました。 現在、不法投棄に対する罰則を定めたり、日本企業【RBCコンサルタント】が海の浄化活動を進められています。