最初はもちろん日本のテントというか、ほとんど野宿みたいな装備

から約50年ぶりのキャンプが始まった訳ですが、何故現在の北欧

系テントに行き着いたかと言うと決定的だったのは、冬に那須高原

のキャンプで寒風に吹かれて、死にそうな思いをしたからです。

 

その日は普通に自立タープテントを立て、カンガルースタイルでの

キャンプでした。曇り空の下、雨の心配はしていたのですが、全く

風のことは気にしていませんでした。

夕方になり、空が暗くかき曇り雨は降らないものの、時々突風が

吹き、かつ常時風が吹き続けるようになりました。

夜中になり、気温が零下近くまで下がった上に、風は吹いていま

した。

 

当時まだ厳冬期用のシュラフは持っていなくって、中華製の羽毛

シュラフで冬季対応のものだけ。(ダウンではなくフェザー)

ご多聞に漏れず耐寒性能はインチキで、全く表記はあてにならず、

シュラフの中でガタガタ震えてました。

 

当然、夜中に目が覚めると、那須高原の林を風が渡って吹いて

くるときの風音が遠くからザザーッザザーッと聞こえて来て、だん

だん近くなりテントの近くにくると大きくザワっーと風音がしてテント

が揺れました。風もテント内に吹込み、棚とかが倒れました。

当然眠れません。明け方に風が止み、1時間ほどウトウトしました

が、寒くてそれ以上眠れません。インナーテントの中でもですよ。

お蔭で、鼻の奥で喉とつながっている辺りが腫れ上がり、喉が痛く

なり、水も飲めない感じで、熱っぽくなり寒気がし出して朝食どころ

ではなく、明るくなると直ぐに結露したテントを乾かす余裕もなく即

撤収。

幸い高速の入口近くのキャンプ場だったので、ホウホウのていで

家路についたことがあります。

 

そんな経験から団長は、暑さはある程度我慢して凌げるが、寒さ

は命にかかわると思っています。大げさな話ではなく、冬山の話

でもなく、それが原因で風邪をひき、肺炎や大病にでもなろうもの

なら一大事ということです。

北欧系のトンネルテントなら暖房がなくても、風が吹き込まずに

それなりの冬装備のシュラフを使えば、なんとか冬の夜は最悪

過ごせます。

 

それで天候対応で肝心なのは雨や雪ですが、忘れがちな風対策

が一番大事だと思っています。良く有名なユーチューバーさんが

スカート付きでないとダメとか言ってますが、甘いと思います。

スカートが付いていて、かつウォーターウェイトを置いても、風は

吹き込みますし、強いとそれも外れます。全体的にかぶせないと

役目を果たしません。といってもその辺の石ころを乗せると泥が

ついてテントが汚れることもあるし、結構大変です。

それからスカートがついていても、小動物は隙間から入ってきて

しまいます。

 

それらの経験から、秋冬の寒さと風対策にベストなテントとなると

フロアとフライが一体化しているテントで、使い勝手でワンポール

ではなくトンネルテントだと思っています。そうなるとそれらの要件

を満たすのは北欧系のトンネルテントになるということですね。

 

 

 

色々異論があることは承知なので、これは団長の独り善がりだと

思ってください。