ジャンプ |   Life-size

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~ありのままで~

ご存知の通り、高梨さら選手は4位でした。


世界4位って、すごいんですけど、

勝手に残念がってしまいます。



今シーズンW杯、13戦10勝、残り3戦すべて表彰台。


表彰台率100%。



圧倒的強さ。



高梨さんは、誰が見ても、

「金メダルとりそう」と思う客観的に。


僕は、「とりそう」かそうでないかを

判断する時、

その人の雰囲気を重視します。



なんていうのかな、どこか宇宙人的な感じというのかな、

そういう要素があり、それまでの結果があると、


ものすごく押します。



緊張に負けるって、当たり前なんですよね。


普通のことです。


緊張に勝つって、すごいことだし、


どこかふつうではない、

変人的な要素というのかな、


ぶれない感じ、まわりに影響されない感じ、


そういう人が、勝つ気がする。


勝ちたい、勝ちたいが出すぎちゃう人は、


ここぞというとき、ちょっとどうかな?と思ってしまう。


僕なんかは、勝ちたい、勝ちたいタイプです。完全に。




今回でいえば、スノボの平野君なんかは、勝ちたい、勝ちたいではなく、

すごくいい感じ。


ひょうひょうとしていて、

力みがない。


まねできないですよね。



てきとうに生きてる人が、ああならわかる。

ほんとうにふつう。


努力を重ね続け、一心不乱に生き続け、

ある一つの目標だけをめがけて、生きて、


勝ちたくて。


それで、力みがないって、難しいですよね。



高梨沙羅さんも、いつも丁寧で、

表情変化が怖いくらいなく、


こちらも力みがない。




圧倒的な結果と、精神バランスからして、


まず金メダルをとると思っていました。




風の運とかもなかったようだが、

それでも負けるとは。



W杯とオリンピックが異なる大会だったんですね、

きっと。



ふつうは、W杯なり世界選手権と

オリンピックは異なる大会と位置付ける。


たとえば、僕ら、一般人はそういう傾向があり、

オリンピックのときだけ、さわぐ。



しかし、世界選手権の中の1個なんですよね。



世界選手権、W杯と違うものと思うか、同じかは、

選手にゆだねられる。


4年に1回で、注目が集まるもの。ちなみに、サッカーのW杯は

4年に1回で、毎年世界選手権はないし、出場資格などのルールも違うので、

ちょっと意味合いが違いますが。



とにかく、毎年、世界選手権がある競技は、

オリンピックと世界選手権が別物とメディアのあおりにより、

僕らが踊らされ注目する。


競技者すべてが、オリンピックと世界選手権を区別しているとは限らない。


沙羅さんは、ほぼ同じ大会の様に考える子だと感じていた。


どの大会も、真剣。


どの大会だから、特別緊張とか、

注目度によっての変化の率はきわめて小さな人だと

感じていました。



4位だから、違ったと決めつけるのも違うけど。


結果からだと、ちょっとは違ったかもということです。



違って、当たり前でそれを否定するつもりはあるわけがない。



あの小ささで、控えめで、大ジャンプ。



次のオリンピック、



ただでさえ、小さな体。


その背中にみんなへの感謝、国民の期待、

そんなものを背負わないで、


ただ、自分のジャンプをしてもらいたい。