■主催 

神戸市立須磨ヨットハーバー共同事業体

~マリンスポーツ体験と海藻万華鏡教室~

『2023年 マリンアカデミー』

 

■開催概要

・主催:神戸市立須磨ヨットハーバー共同事業体

 【(一財)神戸観光局 / (株)ヤマハ藤田】

・後援:神戸市/第五管区海上保安庁/マリンスポーツ財団

    / シーバードジャパン

・協力:神戸管理運輸部 

・協力&指導:海藻おしば協会

・参加者対象:神戸市在住の親子

・開催日時:2023年10月21日(土) 

 午前10時~12時

★強風注意報発令でマリンスポーツ体験は中止されました。

・開催場所:須磨ヨットハーバー内2階研修室

・海藻万華鏡体験者数:25名(児童+保護者・関係者)

・海藻万華鏡指導:海藻おしば協会認定講師 小張 紀子

・事務交渉・報告書作成:海藻おしば協会事務局

 

■開催内容

 須磨ヨットハーバー共同事業体(一財)神戸市観光局 /(株)ヤマハ藤田)主催の「第5回マリンアカデミー」は、2023年10月21日(土)に開催されました。当日は秋の晴天に恵まれましたが、強風注意報の発令で、サップやカヤックのマリンスポーツ体験は残念ながら中止になりました。

 そのため、2階研修室でのプログラム「海藻万華鏡づくり体験教室」のみ午前中に実施され、参加希望者+関係者の計25名が、海の環境学習と乾燥海藻を材料にした万華鏡づくりを楽しみました。

 「マリンアカデミー」とは、様々な体験プログラムを通じて海の素晴らしさ、厳しさを理解し、正しい知識を持つ「海洋人」の育成をめざすもので、今回も神戸市立須磨ヨットハーバー共同事業体主催、また神戸市、第5管区海上保安庁、マリンスポーツ財団、シーバードジャパンの後援、協力には神戸運輸管理部、海の環境学習指導は海藻おしば協会が担当し「海に慣れ親しむこと」、「海の環境保護啓発」を目的に、神戸市在住の親子を対象とし開催されています。

 

 海藻万華鏡づくり教室では、海藻おしば協会の小張 紀子認定講師が挨拶で「今日は漂着海藻を採集し、乾燥させた海藻を材料とした万華鏡づくりを楽しみ、きれいな海で遊ぶ楽しさを未来に向けて続けるためにも、海の環境保全の大切さを学んでください」と述べた後、DVD「ようこそ海の森へ」を鑑賞。海藻や海の森の大切な働きを学びました。

 また、小張認定講師は、最近の温暖化で注目を集めている陸の森が吸収する二酸化炭素を「グリーンカーボン」、海の森が吸収する二酸化炭素を「ブルーカーボン」の違いを解説。「海の中に森があり、海藻がつくる海の森は太陽の光を受けて生きており、多くの生き物を育てる棲み家になったり、海水をきれいにする働きがあります。ですから光が届くよう海を汚さないようにしてください」と伝えました。

 その後、DVDで海藻万華鏡の作り方を紹介。終了後、万華鏡キットの組み立てと、千変万化する美しい模様を親子で楽しみました。

 

関西でも人気のある須磨ヨットハーバーの景観研修室での海藻万華鏡づくりレクチュア

カラフルな海藻標本パネルで海藻の説明

三角ミラーの組立に児童たちも真剣です

児童からの質問に答える小張認定講師

三角ミラーがうまく出来れば美しい模様が見えます

乾燥させた海藻が材料。好きな色や形を選びます

さっそく万華鏡を覗いて模様を確かめます

きれいな万華鏡を手に記念写真

 

■児童たちが発見した海藻の万華鏡模様

 

参加者アンケート:回答16名

Q:海への関心は高まりましたか 

・大変高まった11名・高まった4名

 

Q:特に驚いたり、ふしぎだとおもったことは

・形が変わること・海藻の種類の多さ 他2名

・寒い季節に育ち、暑くなると海に溶けること・どんどん海

 の森が無くなっていること。

・海水の温度がお湯みたいなこと・プラスチックのゴミが増

 えていること。

・海のゴミなどで陰ができ、海藻が光合成できなく無くな

 り、海水温が上ってきていることに驚きました。

・万華鏡に海藻を使う発想がなかったので、驚きました。

・グリーンカーボンとブルーカーボンという言葉を初めて聞

 いたので勉強になりました。

・地上と同じで海が汚れることで海藻も死んでしまうこと。

・海に森があることに驚きました。他1名 

・海にも森があると知って発見だった。

・寒い季節に海藻が良く育つことに驚きました。

・海藻が世界に1万種類あることに驚きました

・形や模様がきれいで変わるところ。他1名

・海藻の種類の数がたくさんあるということ。

・海藻で万華鏡ができること。

・万華鏡を回すたびに形が変わってきれいだった。

 

Q:海の環境学習やマリンス体験に参加したいですか   ・ぜひ受けたい 11名 無回答5名

 

Q:今回のマリンアカデミーに参加した感想は

・海藻を入れる作業が難しかった・自然がつくる材料で万華

 鏡がつくれてよかったです。

・海を大切にしてゆこうと改めて思いました・グリーンカー

 ボンとブルーカーボンを覚えました。

・海の大切さを知ったので、これからも海を大切にしたい。

・楽しみながら海を大切にすることが学べて良かったです。

・海藻のつくる万華鏡模様がきれいで楽しかった。

・サップができなかったので残念でしたが、半日でもとても

 楽しい時間を過ごせました。

・このような機会があれば、また是非参加させていただきた

 いです。

・楽しかったし、出来上がった万華鏡はきれいでした。

・ビーズの万華鏡しか作ったことがなかったから、海藻でや

 ってみて楽しかったです。

・意外と海藻が透き通っていてきれいでした。またしたいで

 す。今日はありがとうございました。

・とても楽しかったです。他5名

・素敵な体験をありがとうございました。冬の海の中、今度

 覗いてみます。

・今回サップが中止になり残念でしたが、機会があれば参加

 したいです。

・SUPやカヤックができなくて残念だった。他3名

 

 今年で5回目を迎えた「マリンアカデミー」。マリンスポーツ体験と海藻おしばや万華鏡づくりでの海の環境保全学習のプログラムで、多くの神戸市民に喜ばれております。来年度はマリンスポーツ(サップやカヤック)が体験できることを願っております。

 

 

 

 

せんなん里海公園で

海洋教育パイオニアスクール学習開催

 

・イベント名 海洋教育パイオニアスクール学習

・対象 貝塚市立津田小学校5年33名

・開催日時 2023年9月22日(金)

      午前9時~10時30分

・実施プログラム 海藻万華鏡教室

・開催場所 大阪府泉南郡岬町淡輪地先 

      せんなん里海公園楽習館

・指導 関西支部 認定講師:前田ゆきみ・河原美也子

 

 せんなん里海公園に隣接する海洋センターで合宿訓練中の児童(貝塚市立津田小学校5年生33名)が、学校が取り組む「海洋パイオニアスクール学習」の一環として、せんなん里海公園楽習館でのプログラム「海藻万華鏡づくり」を楽しみました。

 

 海洋教育パイオニアスクール学習とは、その1「海に親しむ」。その2「海を知る」、その3「海を守る」。その4「海を利用する」の4つのキーワードを柱に、海の豊かな自然や身近な地域社会の中での様々な体験活動を通して、海に対する豊かな感受性や海に対する関心などを培い、海の自然に親しみ海に進んで関わろうとする児童を育成することを目標としています。

 

 レクチュアと実技の二本立てのプログラムを実施しています「海藻万華鏡教室」のレクチュアでは、DVD「ようこそ海の森へ」の鑑賞と海藻の説明の後、実際に実物大の海藻を児童に触ってもらいました。児童からは、海藻の色や種類について沢山の質問がありました。ほとんどが海岸に打ち上げられた海藻を使用していることを説明すると、こんなきれいな海藻があるなんて知らなかったようでした。

 

 また、実技では万華鏡キットの組み立てを終わると、海藻の色と形に着目して乾燥海藻材料を選び、自分らしい万華鏡を作り、友達同士で美しい万華鏡模様を交換して歓声を上げていました。「美しい!」「きれい!」という子どもたちに芽生えた感情は、海の森や海の環境保全への糸口となることでしょう。

 

●教室開催の写真

まずはDVD「ようこそ海の森へ」の鑑賞です。

海の森のお話しの後は万華鏡づくりの説明。

万華鏡づくりでは三角ミラーの組み立てがポイントです。

 

●美しい万華鏡模様が完成しました!

(児童作品から抜粋)

 

 

 

 

 大阪湾を目の前に見ることのできる「せんなん里海公園」では、「海藻おしば教室」や「海藻万華鏡教室」で、海の森の大切さを知ると同時に、おしばづくりや万華鏡模様を楽しむ海藻おしば協会指導によるワークショップが好評です。

 目の前の海にある海の森、浜辺に寄ってきた漂着海藻を材料に、その美しい色とユニークな形との出逢いは、児童たちの心に「海の環境保全への糸口」となったことでしょう。

 

 

第42回 

全国豊かな海づくり北海道大会レポート

●関連行事テーマ「~守りぬく 光り輝く 豊かな海~」

 

海藻万華鏡づくりで環境保全への糸口、

美しい千変万化の模様に感動の声と笑顔が

 

■開催概要

■主催:第42回全国豊かな海づくり大会北海道実行委員会

■後援:全国共済水産業協同組合連合会(JF共水連)

   :JF北海道漁協女性部連合会(JF北海道女性連)

   :JF全国漁協女性部連絡協議会(JF全国女性連)

   :北海道水産林務部水産局 海づくり大会事務局

■会場:釧路市観光国際交流センター前広場

      海藻おしば協会ブース D5・6

■内容:海藻万華鏡づくり&海藻おしばパネル展示 

■日時:令和5年9月16日(土)~17日(日)

   9時30分~14時15分

■スタッフ:海藻おしば協会認定講師:高山 優美

                 /永島 美保

 サポート:北川 貴子(北海道函館在住) / 事務局

■受付:北海道釧路総合局 釧路建設管理部 事業室事業課

■体験参加者 

9月16日(土)~17日(日) 2日間 合計 120名

 

■開催内容

 猛暑の続く9月、北海道釧路市で開催されました「第42回全国豊かな海づくり北海道大会」での「海藻万華鏡教室」は、釧路市観光国際交流センター特設会場での関連行事「豊かな海づくりフェスタ2023」(ブースNo,5~6)に参加しました。北海道釧路市は北海道の東端にあり、太平洋にのぞむ立地条件であることから水産・漁業も盛んな地域。今回の大会のテーマに「~守りぬく 光り輝く 豊かな海~」を掲げ、地元水産業や漁業関係者の協力のもとに実施されました。温暖化による異常気象で、海水温の上昇による「海の異変」のなか、海洋環境保全啓発をテーマに組まれたプログラムは、海藻万華鏡づくりを通じて豊かな海の自然環境保全を理解できるワークショップにふさわしい大会となりました。1日目は天候に恵まれ、会場へのアクセスの良さもあり、初日16日(土)は1,000人、2日目17日(日)は、3,500人となりましたが、2日間合計では約4,500人(実行委員会発表)が、海の幸の販売や海の環境保全活動のブースを訪れ、北海道民・釧路市民で笑顔溢れる大会となりました。

尚、次回2024年「全国豊かな海づくり大会」は、大分県別府市を舞台に11月9日(土)~10日(日)に開催される予定です。

 

○関連行事の模様

式典行事は厚岸漁港で。関連行事は釧路市で開催。

来場者へ参加告知のポスターを展示しました。

テント2張のスペースに1回15名1日4回のワークショップ

厚岸の式典会場での天皇・皇后両陛下による稚魚放流が

釧路市観光国際交流センター前広場が会場

ブース内奥にはモニター壁面にはパネルを展示

ご支援いただきました団体名様も表記しました。

乾燥海藻材料や万華鏡キット、作り方シートが教材です。

数少ないワークショップに参加者がたくさん訪れました。

モニター画面で海の森を鑑賞しました。

続いて万華鏡の三角ミラーの組み立て方を説明。
子どもも大人も真剣な作業で万華鏡を組み立てます。
親子での会話お楽しみながら海の環境を考えます!
2日間とも30度近い猛暑日。テントの中も熱気充満でした。
今回のスタッフ左から永島・高山・北川・釧路市職員
 
■美しい模様の発見です!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
北の国、北海道開催なので9月に開催されましたが、温暖化の猛暑は北海道も続いており、2日間は強い陽射しと真っ青な空に目もくらむようでした。
 式典での天皇陛下のお言葉にもありますように「この豊かな海の環境を保全するとともに、水産資源を適切に保護・管理し、次世代に引き継いでいくことは、私たちに課せられた大切な使命です」と言われましたが、海の環境保全への糸口としての海藻万華鏡教室ワークショップは、たくさんの方に海の森の大切さ啓発できました。
2024年は大分県での開催になります。
 
 
 

 

 

 

 

 

 

YES出前講座

海の中にも森がある

「ブルーカーボンって何だろう?」

楽しい海藻おしば教室

 

・開催日時:2023年9月8日(金)

 10:00~12:00

・対象:横浜市立権太坂小学校 5年2組 21名+α 

・指導:海藻おしば協会 神奈川支部

・講師:高山 優美(認定講師) 

    サポートスタッフ:矢部晶(会員)

   ・椎野 未来(ボランティア)

・開催場所:権太坂小学校 5年1組教室・図工室

 

●開催内容

 7月中旬にYESに申し込みがあり、臨海学校の前に行う事で生徒さんたちはより臨海学校を充実できると考え、9月上旬の日程でYES出前講座を開催することになりました。

 当日は、はやめの時間から準備が出来るように、学校が図工室の手配をしてくださっていたため、準備も講座も遅れることなく開催できました。

 3~4時間目の時間を使用し開催。知っている海藻の名前を発表してもらうと、ワカメ・コンブ・モズク・ノリなどがあがった他、イソギンチャク・キサンゴなど動物の名前もあがりました。確かに海の中で動かずユラユラしているイソギンチャクは海藻という認識にもなるかもしれないのですが、イソギンチャクは動物!というような新しい発見も学びの楽しさにつながったのではないだろうかと思います。

 その後DVDを鑑賞し、ブルーカーボンについて簡単に解説。教室でのレクチャーが終了した後、海藻おしばつくりがすぐできるように準備された図工室に移動しました。

 実技では神奈川県の浜辺に打ちあがった海藻を10種類使って海藻おしばつくりを楽しみました。児童たちは海藻の形や色に着目し丁寧に広げていました。

 作品づくりが終わった人から「今日一番印象に残っている事」「海の森を守るため・地球温暖化防止のため自分は何ができるか?」など考えたことを記入してもらいました。

 教材としては日本財団「海とニッポン助成金」で作られた小冊子・パンフレット。また全漁連漁政部からのシオリ他、臨海学校でも活躍するであろう、日本自然保護協会の「砂浜ノート」もプレゼントしました。

 

●教室の模様

レクチュアでは児童たちが活発に手をあげていました。

おしばのつくり方の手ほどきを熱心に見る児童たち。

作品づくりになると黙々と集中していました。

楊枝を使って細かい作業に集中です。

生分解生のストローで丸い形を作ります。

 

●児童たちの作品例

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●【アンケート集計】

一番印象に残った事、海の森の為、温暖化防止のためにできることは何だろう?

 

・やっぱり海の森を守ろうと思った。そして、このようにこ

 んな海藻があるんだと思った。

・私は海藻だけでもいろいろな種類があるという事が初めて

 わかりました。

・一番心に残っていることは、クラゲを作るときちょっと何

 かが足りないなと思って目や口をつけ足したら可愛くなり

 ました。眼をストローのようなもので作るとすごくきれい

 に作れました。私は、地球温暖化を防止する為にゴミをポ

 イ捨てしたりしないで、プラスチックの物をあまり使わな

 いようにしようと思いました。そのためにエコバックを持

 ったりしたいと思いました。

・感想は、爪楊枝のひとづれひとづれで形が一気に代わるの

 で難しかったけどとても面白かったです・

・いろいろな生き物が死なないために「埋め立てをしない」

 という事が特に大切だと思いました。

・私が思ったことは、いろいろな海藻の種類とかがあること

 がわかった。

・印象に残ったことは、いろいろな種類の海藻があったとい

 う事です。神奈川だけでも500種類もあるのに日本だった

 ら5桁くらいありそうだと思った!私は地球温暖化を防ぐ

 ために海をきれいにしよう!と思いました。

・印象に残ったことは、すごく海藻は多い事です。神奈川県

 だけで500種類くらいあってビックリしました。海藻おし

 ばをやってみて細かくて難しかったけど完成したら達成感

 があってすごく楽しかったです。

・一番印象に残ったことは海藻が酸素を出しているのが知ら

 なかったからびっくりしたことです。僕は、地球温暖化を

 防ぐために節電やプラスチックを減らすようにしたい。

・一番心に残ったことは、陸上でも海の中でもどっちも森や

 草原があるということ、陸の森には動物がいて、海の森に

 もたくさんの海などが住んでいて似ている所があるんだと

 思いました。海の森を守るためにポイ捨てされたものを拾

 ったりしたいです。

・僕は、海の中の海藻を知ってよかったです。もっとしりた

 いです。浜辺に落ちているゴミを掃除する、おひさまを海

 にあてるため頑張りたいです。

・心に残った事:海藻が絡まって伸ばしたところが印象出来

 だった。初めて海藻おしばをしてとても新鮮だなと思いま

 した。プラスチックを減らす。

・一番心に残っていることは、猫に王冠をのせられたところ

 です。不法投棄をしないと海の森が守られるとおもいま

 す。あとゴミを減らすことが大切だと思います。

・最初は絶対、変な作品かなと思ったけど意外と簡単でとて

 も楽しかった。しかも最高の作品が出来て面白かったで

 す。

・いろいろな海藻でつくったこと(印象に残っている)。陸

 にゴミ捨てしないようにします。

・僕は地球温暖化を防ぐためにこれから出来るだけゴミをへ

 らしたいなと思いました。また一番心に残ったことは海藻

 も広げるとあんなにきれいになることが心に残りました。

・僕が一番心に残ったことは、海の森の大切さです。理由は

 今までただあるだけだと思ったけど、映像を見てとても必

 要だということがわかりました。地球温暖化を減らすため

 には海を大事にする。

・僕は初めて海藻おしばをやってとてつもなく楽しかったで

 す。デザインを考えるのが少し難しかったけどできまし

 た。

・海藻は、いろいろな種類があることがわかった。無駄なゴ

 ミを増やさないようにする。

・海藻でこんなにいろいろなことができてビックリしまし

 た。そしてこんな作品が出来るとは思ってもいませんでし

 た。これからは海を大切にしていきたいと思いました。

・海藻の自然感を意識して見たらうまくいったのでいいなと

 思いました。一番心に残っている事は、太陽が隠れるとい

 う事が海には影響があって人間が影響を与えていることが

 心に残った。海の森を守るために温暖化防止のために自分

 に出来る事は?ゴミを減らすことが自分に出来る事だと思

 った。

 

 毎回寄せられるアンケートを読むと、私たちが教室を通じて児童たちに伝えたいことや、話ても伝わらないことがいろいろあります。一番わかってもらえるのは、海藻の美しい色やユニークな形です。材料となる海藻は言葉は発しませんが「美しい・きれい」の感動が糸口となり、「海の森」はもちろん「海の環境保全」につながることは、海藻おしば教室の大切なキーワードと言えます。

 

(株)ワイ・ディ・シー 

サステナビリティ活動プレ施策

「海藻おしば教室」開催

*今回は、(株)YDCに勤務しており、なおかつ海藻おしば協会実技認定講師の石川 陽子さんから事務局に届いた教室開催報告書をもとに掲載しております。

 

●開催概要

・イベント名:

(株)ワイ・ディ・シー サステナビリティ活動プレ施策

「海藻おしば教室」開催

・開催日時:2023年8月30日(水)18:30~20:00

・参加者:株式会社ワイ・ディ・シー

     社員とそのお子さん(8名)

・主催:(株)ワイ・ディ・シー

・指導:石川 陽子(海藻おしば協会実技認定講師)

・開催場所:東京都府中駅ビル

      市民活動センタープラッツ6F料理室

 

●開催内容

 私の勤務しているIT企業YDC(ワイ・ディ・シー)社内の、SDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)に関わる取り組みを紹介させていただきます。

 

 弊社のURL<https://www.ydc.co.jp/sustainability/>に掲載している通り、サステナビリティ【sustainability=広く環境・社会・経済の3つの観点から、世の中を持続可能(機能やシステムを失わずに良好な状態を維持できるようにしていくという考え方)】から、一人一人のSDGsへの取り組みを加速し、意識の底上げをどのように行うかなどの課題がありました。

 

 こうした課題解決のための社内施策を推進する担当者として、新たに作られたESG【ESGとは環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)の略】部サステナビリティ グループへ私が配属されました。

 

 まず基本となる考え方「なぜ、IT企業がSDGsの『環境』に取り組む必要があるのか?」という理解を広めるため、弊社の取り組むSDGsは「経済」と「社会」に重きが置かれていますが、基礎となる「環境」が改善され人々の暮らしの安定が必要であることを、「SDGs ウエディングケーキモデル」を使って説明しました。

 

 また、日本におけるSDGs目標別達成度合いの推移(2017~2023年)の中の「環境」(No,6,13,14,15)の中でも、特にNo.14の取り組みが進んでいないことも合わせて説明しました。このNo.14(豊かな海をまもろう)は、一人一人の取り組みで改善できることがたくさんあるので、これを取り上げ、どんなことができるか、家族と考えるきっかけにもしてもらいたいという主旨を説明したうえで、今回は試験的な施策として会社の許可のもと海藻おしば教室を開催しました。

 

 参加者は8名と少人数でしたが、社員とその家族の参加により、家庭でのSDGsの取り組みについても考えるきっかけ作りになりました。「海藻おしばづくり」では、色とりどりの海藻に「種類の多さに驚いた」「きれい!」と声が上がり、終了後のアンケートには「楽しい」だけでなく「自分でできる活動について考えてみたい」や、食物連鎖の話から「一つ一つの生き物を大切にしたい」など、環境について考えるきっかけにもなったようです。

 

●注「ウエディングケーキモデル」とは

スウェーデンの首都・ストックホルムにあるレジリエンス研究所の所長(ヨハン・ロックストローム博士)が考案した”SDGsの概念”を表す構造モデル。SDGsウエディングケーキモデルでは、SDGsの全17目標はそれぞれ大きく3つの階層からなり、それらが密接に関わっていることを、ウエディングケーキの形になぞらえて表されています。

 

●教室の模様

会場はレンタルの料理教室。水の問題も解決できました。

レクチュアではDVD「ようこそ海の森へ」も鑑賞

親子で仲良くおしばづくりを楽しみました。

親子の会話で環境のことも話せるようになったようです。

 

●参加者の作品紹介

 

 

 

 

 

 

 

 

 地球温暖化の急激な進行で、異常気象をはじめ「生態圏」に大きな変化が始まっているようです。さまざまな企業がSDGsの実践を目指して、企業活動を進めていますが、その社内普及にも高い壁が立ちはだかっているようです。

 「なんで私たちの会社が『環境保全』なのかを「わかりやすく啓発」しているのが「海藻おしば教室」といえます。

 私たちの活動は単なる「モノづくり」だけでなく、レクチュアとして海の森の大切な働きを学び、実技には海の森からの贈りものとして「海藻おしばや万華鏡づくり」を楽しめるものです。

 いまでは、日本各地で開催し環境学習として好評を得ております。