一流の手相占い師は、手の感触の変化を通して、お客様の心の動きを察知することができます。
占いの内容について反発したり、驚いたりするお客様の心の動きは、手のひらの肉体的な反応に如実に現れるものです。
占いが外れているときには、手のひらが強張ったり、冷たくなる傾向があります。
信頼関係が深まってくると、温かくなることが多いです。
トラウマに触れるような悩みの核心に近づくと、微妙に汗ばんでくるのが感じられることもあります。
一流の手相占い師は、これらのフィードバックを確認しながらそのときそのときの占いをナビゲートしていきます。
(占われる側は結果的に見事に当てられているととらえます)
しかし、手に触れられることを嫌がるお客様ももちろんいます。
ですから、必ず、「手を取らせていただいていいですか?」と確認を取ります。
これを忘れてはいけません。
もし「ノー」と言われたら、テーブルの上に手を開いて乗せてもらうようにすればいいだけのことです。
いずれにしても、「触れてもいいですか?」と、気持ちを尊重して事前に確認してくれる占い師の配慮そのものが、お客様の信頼感を深めることになります。
「傷つけまいと配慮する繊細さをもって、私を守ってくれるこの占い師なら、心を預けてもいいかもしれない」と。
かたくなに心を閉じているお客様にほど、その効果は絶大なのです。
セラピストにおいても、
お客様の体の反応、体温、手足の指先の動きに注意を払いながら、
瞬時にお客様のニーズに合ったトリートメントにカスタマイズしなくてはいけません。
そして、
デリケートな箇所には、
「触れてもいいですか?」と、気持ちを尊重して事前に確認するのは、
手相占い師と一緒です。
次にどこをどんなトリートメントをするかを前もってお知らせすることで、お客様は安心します。
温もりと配慮を演出することで、信頼関係は深まります。
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