ナゴヤ球場正門前駅の跡 | りんてつのぶら鉄路 〜BURATETSUJI〜

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こんばんは。

皆さんもYou Tubeはご覧になるかと思います。
おウチ時間が増えた今年は前面展望や車窓風景の動画や鉄道YouTuberの方々の趣向を凝らした紹介や検証などの動画も見ることが多くなりました。
そんな鉄道YouTuberで1番有名な「スーツさん」が少し前に「ナゴヤ球場正門前駅」の動画を上げていて、そういえばあったなぁ…と懐かしくなったので今回跡地を見に行ってみました。

その前に「ナゴヤ球場正門前駅」とはに触れないとですね😅
まず「ナゴヤ球場」は1996年まで中日ドラゴンズのホームグラウンドとして使用されていた球場で現在は2軍の本拠地となっていてウエスタンリーグの試合も行われています。
長らく名鉄の「ナゴヤ球場前駅」(現在の山王駅)が最寄り駅でしたが1987年に発足したばかりのJR東海が球場のすぐ近くを走る貨物線である“名古屋港線”上に野球開催日だけ営業する臨時駅を開設しました。その駅が「ナゴヤ球場正門前駅」です。
当時の写真を探してみましたが…名古屋駅からの臨時列車は撮っているみたいですが残念ながら「ナゴヤ球場正門前駅」では一切写真は撮ってないようです😣
その後駅は毎年開設されて観客輸送に貢献しますが1995年に東海道線上に新駅「尾頭橋駅」が開業したため、「ナゴヤ球場正門前駅」は廃止されました。最後の営業日は巨人との直接対決で勝てば優勝となったいわゆる“10・8”の時だったそうです。
その「尾頭橋駅」に降り立ちました。
1面2線の島式ホームで目の前を名鉄名古屋本線がその先には中央線の線路があって車両が行き交いますがそちら2路線にホームはありません。
駅舎に書かれているようにJRAの場外馬券売り場「ウインズ名古屋」にも近く、駅の建設費もいくらかはJRAから出ているみたいです。
「←ナゴヤ球場」の看板を追って線路沿いを歩き、公園のある三叉路を左に行くと…
ちょっと新し目な踏切と非電化路線の線路があります。路線は貨物線の名古屋港線でこの踏切のあったところにかつて『ナゴヤ球場正門前駅』がありました。
新幹線の高架と線路の間が少し空いているのが分かるかと思いますがここに仮設のホームが設置されていました。
新幹線のガード下の壁には薄れて汚れてはいますが野球選手の絵が描かれていました。数少ない痕跡ですかね。
切符売り場用か乗車待ち用かはわかりませんが整列を促すための白線も残っていますね。
『↑JR尾頭橋駅』と新幹線の防音壁に看板が貼られていますが現役時代はここに駅名が書かれていました。
そしてガード下からすぐのところに「ナゴヤ球場」があるのがわかりますね。まさに『正門前』でした。

球場へのアクセスがよくてJRの駅は好評となり、後に常設の尾頭橋駅へと発展していくことになりました。
一方で野球場アクセス輸送を独占していた名鉄は突如球場前にできた新駅に対抗します。
 
が…その話はまた次回で!