赤外線とは、太陽光に含まれる目には見えない光線で、文字通り虹七色(可視光線)の一番端、赤色の外側にあります。

物質を温める性質を持っており、赤外線ヒーター等でその温熱効果は馴染み深い物です。

焼く、温めるなど家庭電化製品に広く使われている技術ですが、その用途は産業分野では多岐に亘ります。

 

写真の機械、製品名『LAB.CO』はスパークリングワインのボトルの栓を開けずに炭酸ガスの量(内圧)を測る機械です。

従来の物はビンの口の部分に圧力計を取り付け、押し出す力(圧力)を測定します。

この方法だと炭酸ガス以外の発泡性を持たない酸素や窒素のガス圧まで測ってしまいます。

実際には小さい誤差なので気にしませんが、分析的に正確さを欠いてしまいます。

それにワインを一本犠牲にしてしまうのは惜しいです。

 

この『LAB.CO』、赤外線を利用してボトルのヘッドスペース内の炭酸ガス濃度を測り、品温を加味して圧力を算出します。

密閉した状態では液中とそのヘッドスペースのガスは組成、圧共に同一である『気体化学』

と赤外線の『NDIR方式ガス検出』を利用した装置です。

 

炭酸ガス(二酸化炭素)は4,26μの赤外線を吸収する特性、高濃度ではより多く吸収する性質を利用したのがNDIR方式です。

装置では片側に赤外線光源、反対側に光センサーを置き、センサーに到達せずに吸収された赤外線量から炭酸ガス濃度を測定します。

赤外線では無いですが、電子レンジ(マイクロ波)も理屈を理解していなくともチン出来ます。

 

『LAB.CO』も理屈が分かっていなくとも使えるのが良い所で、ボトルを定位置に引っ掛け数秒待つだけで圧力が分かります。

 

理屈ついでに、『CO₂が赤外線を吸収』聞いた事のある人も多いと思いますが、温暖化の原因です。

つまり、太陽から発する赤外線を大気中の二酸化炭素が吸収=熱を蓄える=気温が上昇する。のが温暖化のサイクルです。

と言う事は、スパークリングワインを飲むのも環境破壊ですか?!。