ほねつぎになる何年も前、まだ米国ホームステイ時代の思い出を少し長くなりますが…。


高校卒業後、上京し会社員として約4年半勤務したのですが、そのサラリーマン時代に貯蓄した軍資金で、米国テキサス州にて武道場を経営する、日本人のある師の元へ「内弟子」として2年間修行にやって来ました。

残念ながら数年前、闘病虚しく鬼籍に入られたその師は、道場でのクラス時間外、午前中が殆どでしたが「鍼灸」治療を道場内で施していました。勿論、内弟子である私はその準備を手伝いました。

診察台の設置から鍼、アルコールや「もぐさ」の準備まで、師の道場到着前までに準備する必要があります。


当時、道場に寝泊まりしていた私は「明日は患者さん、何時に来るから…」と言われたら、それより少なくとも1時間前には起きてないといけません。治療院とは言え、普段は道場として使用していますからとにかく汗臭い!しかも真夏のテキサスなんて…想像を絶する環境でした。毎日の稽古で疲れた身体を無理やり叩き起こし、出入り口と裏のドアを開けての換気、カーペット用の洗剤を床に振り掛け、数分後に掃除機をかけて道場にこびり付いた臭い消しをしました。

私も渡米時はまだ23歳でしたので、あらゆる環境にも状況にも順応する事が可能でした。

若い時の苦労は買ってでも…は現在50半ばになった今、やっと理解出来る教訓です。


鍼治療も初めのうちは、ただ師の治療を見学しているのみでしたが、そのうち師から「カイザー君、〇〇持って来て」とか「もぐさを付けるの手伝ってくれる?」とアシスタント的な事も指示される様になりました。

そしていよいよ患者さんの身体に触れる「あんまマッサージ」的な事をするようになります。

師曰く「身体つき、肉付き、関節の動き方を学ぶ」為にしっかりと筋肉を触るように指示された事を今でも覚えています。


日本に帰国後、ほねつぎの学校に入学し卒業する訳ですが、実はほねつぎ学校に入学する前年、鍼灸学校への入学受験もしましたが、見事に落ちました。

ほねつぎになって直ぐ、米国にまた戻って来ましたので再チャレンジ出来ませんでしたが、もしあと数年、国試合格後日本に滞在出来てたらチャレンジしたかったなぁ…