干し芋作りベニハルカの熟成 | 海川山野 漁人

海川山野 漁人

四季折々酒肴探求

酒吞みを自認しつつも隠れ甘党な自分。

自然甘味の乾燥、濃縮系統の干し柿、干し芋が特に好み!!

各種酒肴の研究と双璧を成す様に「干し柿」「干し芋」の研究にも日々余念無く。

先行して研究を進めた干し柿は「硫黄燻蒸」の製法を自主開発成功、市販品に遜色ない品質を制作可能レベルに到達。

昨今甘藷の品種改良の進展、殊に蜜芋「ベニハルカ」の急激な普及を受け「本場茨木」並の干し芋作りも視野に入り。

干し芋作りは原料で出来栄えの9割方が定まると言っても過言でなく、残りの1割は低温加熱でじっくり「糖化」この2点を如何に押さえるかが腕の見せ所。

生産者が手塩に掛けた原料、そしてかなりの光熱費を要する干し芋作り、、、

同じ原料、光熱費を費やしても、原料熟成を省いた場合と適切な原料熟成を行った場合とでは出来栄えに「天と地」の開きアリ!!

甘藷の収穫期は今なのに美味しい干し芋が出回るのは年末辺りなのは何故か!?

それは収穫した原料の糖化熟成にそれだけの期間を要する為。

やたらと長い能書き、漸く原料の「ベニハルカ」の熟成に着手。

新聞で包んで

温度変化の少ない発泡容器に入れ

適当な場所、自分の場合は電気給湯器の上

此処の温度が絶妙で真冬でも10℃チョイ超え!!

一見「芋を新聞に包んで面倒だから片付けただけ」に思われるもこの過程が出来栄えの9割近くの鍵を握る重要過程。

美味しく頂くには急がば周れ!!何度も失敗を重ねて体得した経験則。