白絹のドレス リチャード・マシスン ( 過去記事にてレビュー済みなので省略 )

 

バーニイ ウィル・スタントン ★★★★☆

 『アルジャーノンに花束を』みたいな内容ですね。

 最後の日付が急展開すぎてしばらく考えたんですが、これって最後の日記を書いたのはバーニイってことでいいのでしょうか?

 

地下室のなか ディヴィッド・H・ケラー ★★★★☆

 この本の中ではわりとガチめのホラー作品。

 地下室を異様に恐れる幼子をなんとか矯正させるために、両親が粗治療で地下室に通じる部屋に息子を閉じ込めてしまうが・・・という話。

 

 この話、なんか昔、読んだことがある気がするんですがブログの過去記事では見つけられませんでした。気のせいかな?

 

 結局最後まで地下室にいた何かの正体は謎のままなのですが、そのことで余計に想像を掻き立てられる恐怖がありますね。

 

ひとりぼっちの三時間 マン・ルービン ★★★★☆

 主人公以外の人間が突然すべていなくなってしまう恐怖。

 『世にも奇妙な物語』っぽい話です。

 

 これ、三時間でみんな帰ってきてくれたからいいけど、それまでの間みんな戻ってくるかもわからないしすごい恐怖ですよね。待っている間、精神的におかしくなっても仕方ないくらいの。

 

 「なぜみんないなくなったのか」というよりも「いなくなっている間にみんなどこにいたのか」に主人公の意識がいっちゃってるのも、ちょっと着眼点が変わっていておもしろいなと思いました。

 

思考の檻 ジョン・ブラナー ★★★☆☆

 ブログの過去のレビューを調べてみたら、同作家の作品で「思考の谺」というのが出てきたので既読作品かなと思ったら、どうやら違う作品のようです。

 

 他人の思考を読めるテレパスの男がその能力ゆえに地下に監禁されているのですが、ある時逃亡を図って地上に出てしまいます、すると・・・という話です。

 監禁されていた理由はむしろ保護のためだったのかもしれないなと考えると悲しいですね。

 文章がちょっと読みにくいのが難点。

 

頂上の男 R・ブレットナー ★★★☆☆

 性格のよろしくない登山家のサポート隊の一員として共に難攻不落の山に挑む主人公。登山家のことを毛嫌いしていた主人公は、登山家よりも先に頂上についてやろうと画策するが・・・という話。

 

 まじめな内容かと思ったら、最後。(笑)

 このジョークを書きたかっただけだろ、という感じのオチに苦笑い。

 

わが心のジュリー リチャード・マシスン ★★★☆☆

 ジュリー怖すぎ。

 まさに女に喰われた男って感じの内容ですね。

 オチで人物の立場が逆転するのが鮮やか。