サラリーマンの事件 ★★★☆☆

 幸せだが平凡な日常に、少しの冒険を求めたサラリーマンの話。

 

 マデリーンさん酷使されすぎ問題。

 パーカー・パイン事務所の職員の中でも、この人一番出動率高いし、かなり身体張ってると思う。パインさん、この人に特別手当出してあげてほしい。

 

富豪婦人の事件 ★★★★☆

 有り余るお金の使い道がわからないと訴える婦人の物語。

 

 パイン氏の対処法がけっこうきつい。そして期間長っ!

 読んでいて思うけど、どのエピソードもパイン氏ってけっこう犯罪スレスレのことをやってたりするんだよなぁ。スレスレというか、拉致監禁とか、頭殴ったり薬を盛って気絶させたり、犯罪だろって思うのもある。

 

 この物語がこの結末にたどり着けたのは、この依頼人がたたき上げで、もともと意思の強い女性だったからこそなんだよな。パイン氏も本気で感心していたみたいだけど。

 「わたしと幸せとの間にお金のじゃまを入り込ませたくない」っていうのは、けっこう名言だと思うわ。

 エンディングの婦人の立ち姿が美しすぎる。

 

あなたはほしいものをみな持ってますか? ★★★☆☆

 パイン氏が列車内で遭遇した宝石盗難事件の謎を追う。

 

 これまではパイン氏の事務所に依頼人が訪れる形での物語でしたけど、ここからはパイン氏が旅先で出会った事件を解決していく方式になります。

 

 この事件の計画が実行されるには、奥さんが夫の書斎に入り、吸い取り紙の筆跡に気づき、なおかつそのメモの謎を知るために自ら該当の列車に乗り込む・・・という奥さんの自主的な行動頼みになりますけど、そのあたりは不確定ですよね。

 

バグダッドの門 ★★★☆☆

 砂漠を渡る自動車の中で起きた殺人事件。

 

 探偵じゃないパイン氏が、まるで探偵のように事件を解決。