今日はゆる体操と、ちょっと離れたことを書くかもしれません。
でも、もしかしたら、結局は繋がるかも知れません。
開成町というところは、自治会活動が活発です。
それは、町が自治会を核とする町民参加型の町政に力を入れているからということがあります。
でも、それだけではなく、この地域でのこれまでの人々の暮らし方の歴史が大きいのだなと感じることが多いですね。
特に各自治会組織のさらに小さな区分け単位である「組」レベルでは、そう感じます。
けさ、我が「2組」のお宅でご不幸があったという緊急回覧が回りました。
81歳のおじいちゃまが亡くなられました。
私が開成に越して来てから、組内のご不幸はこれで3件目ですので、今から何が起きるのか少し分かってきました。
さっそく今晩7時から、ご不幸のあったお宅に組内の家々から主に「男衆」が集まって、お通夜とご葬儀のお手伝いの段取り相談がありました。
都会生活が中心だった私は、開成に越してきてから最初の組内のご葬儀の時は、それはそれは驚きました。
お通夜の受付、お香典返し係り、ご葬儀の日もいろいろな分担があります。
中でも、「チン」「じゃらんぼん」「穴掘り」は誰がやる?という問いかけが放たれた時の戸惑いと言ったら、それはそれは大きなものでした。
「チン」と「じゃらんぼん」は、その昔、村から寺へ、そして埋葬地へと、集落から村人が葬列を組んで、死者を弔いながら歩いてゆくときの先導役の名残でしょうね。
「穴掘り」は、またの名を墓堀り!!
えーーーーーーっ!? 墓穴を掘るの???????
って、昔は掘ったんでしょうね。
今はその名残りで、納骨の時に墓石を少し動かす係りのようです。
そして、お通夜とご葬儀の日には、組のお手伝い要員用に葬儀会場までマイクロバスが用意されるのです!!
なんか凄いな~と、つくづく思います。
組の皆さんは、代々ずっとそうやってお互いに助け合って、まるで親戚みたいに近しい死者を送り出して来たんだなと・・・
今の世の中のペースや仕組みから考えると、正直けっこう面倒だし、ぜんぶ葬儀屋さんに頼めばいいじゃん?と思うこともあるかも知れません。
たまたま当たっちゃった(?)組長さんなんて、会社休んでまでして2日間丸々お通夜&葬儀を仕切るんですよ!
そして、今晩も会合の後は、ご遺体にご挨拶。
私なんて、それほど深いお付き合いがあったわけではないので、かなり緊張します。
ましてや、お線香をあげて拝むだけじゃなくて、脱脂綿に水を含ませたものをご遺体の口に当てる、というのも組のみんながやるんです。
いや~~~、びっくりしました。
もう親戚だな!!と
でも、前回も葬儀会館に向かうマイクロバスの中で思ったんですが、
こうやって親戚でもないのに近所の人たちが親身になって送り出してくれることを知っていると、なんて言うかな~?
老いて死んでゆく時に、ず~っと安心なのかな?と
そして、ご遺体の唇を湿らせることをさせていただく時、抽象的な概念としての死ではなく、極めて身体性を持った事実としてグッと迫ってきたのが、とても重い体験でしたね。
身体を持って生まれ、身体と共に生き、身体の死を迎えることの意味深さを思った夜でした。
合掌