3年生にとっては集大成の、夏の甲子園大会。残念ながら、本日行われた高野連の運営委員会で中止が決定されました。
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぎ、命を守らなければいけない中での苦渋の決断だと思いますが、3年生の心にあいた大きな穴のような喪失感は、計り知れないものだと思います。
甲子園でプレーすることを夢見て海星野球部の門を叩いた2年前の春。同じ目標を持った仲間たちと出会い、一つになりながら非常に苦しい練習を繰り返して、海星のグラウンドで流した汗と涙の思い出は、決してなくなることはありません。
海星野球を通して培ったことは、決して無駄にはなりません。引退した後も必ず社会で役立つことでしょう。
高校野球でのみんなの目標はもちろん甲子園。
しかし本当の目的が甲子園だけでないことはみんなも知っているはずです。甲子園という、ひとつの目標に向けてチームの仲間と一つになって頑張ること。そして感謝の心を育むこと。
甲子園を経験することができた私の言葉に説得力はありませんが、青春の全てを犠牲にし、大きな夢に向けて仲間とぶつかり合いながらも努力してきたすべての出来事が大切な財産となるはずです。
昨夏は応援スタンドで、先輩たちを応援し、だんだん、だんだん夢が近づいてきて、甲子園まであと一歩のところまで行くことができましたね。
残念ながら、大甲子園のアルプス席から先輩たちを応援し、勝利の校歌を歌うという夢はかないませんでしたが、三重大会の決勝に進むことができたことは「夢の甲子園」が手の届くところに実感した瞬間でもあり、よい思い出となりました。
甲子園大会の中止でモチベーションを保つのが非常に厳しい状態だと思いますが、まだ3年生にとっての最後の夏は終わっていません。
代表の選手たちは、三重県独自の大会開催に望みを託し、全力でプレーして、応援してくれた両親、家族、すべての人たちへ感謝の気持ちで恩返しをしましょう。
三重県独自大会の開催が実現すれば、そこで夏の思い出をつくろう!頑張れ!負けるな!海星野球部!
2020年5月20日 管理人