川村 忠義 選手 | 陰があって日なたがある

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海星の星 №28


川村 忠義 選手 (かわむら ただよし)


3年生 右翼手 180cm 78kg 右投右打 楠中出身



昨秋の大会ではチームの主砲として役目を果たした忠義選手。

恵まれた体格はいかにも「4番」がよく似合うが、本人には戸惑いがあった。

確かにパンチ力のあるバッティングはパワフルで、得意なインコースだけでなく

外角の球も逆らわずに右方向へ長打を打つ力は十分ある強打者。

しかし本人はホームランを量産するようなタイプでなく、どちらかと言えばライナー性の打球を放つ

ミドルヒッターと自覚していたからだ。

「海星の4番と言えば豪快なアーチを打つイメージがあるが、自分は長打を意識するとバッティングが荒くなる。」

案の定、チャンスで4番に打席がまわると想像以上にプレッシャーが凄かった。

相手投手の集中力も違うし、配球もマークがきつくなる。自然とバットを握る手に力が入った。

そんなプレッシャーの中、忠義選手は期待に応えようと、自分のバッティングスタイルを崩さず結果を残した。

三重大会では3割以上の打率を残し、東海大会を迎えた。

「数字的には全然納得できなかったですが、優勝できたことには満足しています。」

だが東海大会ではチャンスで走者を迎え入れることができずにセンバツ切符も逃してしまった。

「最後の夏は期待に応えられるように頑張りたいです。湯浅監督や服部部長をはじめ、先生方にはいろいろ迷惑をかけてきたので。。。夏の大会では恩返しがしたいんです。」忠義選手は真剣な表情で話す。

「打順は全くこだわりません。とにかくレギュラーでチームに貢献し、甲子園1勝が目標です。」

忠義選手は悲願の甲子園出場と、三重代表の久しぶりの甲子園勝利を目指す。


湯浅監督からも「タダヨシ」と呼ばれる理由は、チーム内に「カワムラ」違いの河村勝虎選手がいるからだけではない。

忠義選手は男5人兄弟の三男で二人の兄はいずれも海星野球部のOBだからだ。

長男の昌平選手は平成14年夏に一塁手として出場。夏の県大会決勝で久居農林に逆転で敗れ甲子園出場を逃した。

次男の俊介選手は平成16年秋の東海大会に右翼手として出場したが、準決勝で東邦に敗れてセンバツ出場をあと一歩のところで逃している。

忠義選手も同じく昨秋の東海大会準決勝で敗れてしまったが、二人の兄が果たせなかった悲願の甲子園出場を掴み取ろうと、必死に汗を流す。