海星の №13
伊藤 嘉伸 選手 (いとう よしのぶ)
3年生 右翼手 175cm 75kg 右投左打 内部中出身
春季大会の背番号が発表されたが、伊藤嘉伸選手の名前はなかった。
人一倍負けず嫌いの伊藤嘉伸選手の目には涙が溢れた。
今年に入り調子を上げていただけに結果を残せず選考から漏れたのは悔しかっただろう。
長打力のある海星外野陣はほとんどが右打者の中、
貴重な左の切り札として期待されている伊藤嘉伸選手。
打線の核である山口尚吾一塁手や主軸の中根恭一外野手も左の好打者だが、
ゲームのここぞという場面では、必ず左打者を起用する場面が訪れる。
鋭いスイングでインパクトした打球が軽々と外野の頭を超していくパワーが魅力である。
「精度を上げるのが課題。」
と、ティーバッティング(トスバッティング)で黙々と打ち込む伊藤嘉伸選手。
「素振りもただ闇雲に振ってては実戦に活きないから。」
いろんな場面、球種、コースを想定してスイングを繰り返す。
1年の秋に痛めた足の故障もすっかり完治し、今は結果を出してチームの信頼を得るのに必死だ。
「頼りになる選手になることが目標です。」と嘉伸選手。
夏こそ全力プレーでみんなに頼られる『定位置』獲得を目指す。
中京大中京とのゲーム、代打で打席に立つ嘉伸選手。
この打席では相手の好守備に阻まれヒットにはならなかったものの、どっしりとした打席の構えは雰囲気を感じさせる。
そんな嘉伸選手の好きなコトはグラブを磨くこと。
道具を大切に扱う嘉伸選手のグラブは、いつもピカピカに輝いている。