血だまりの華公演終了までの出来事14 | ミステリー専門劇団回路R ~ 回路R人のブログ

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回路Rは、ミステリー、サスペンス作品を芝居と朗読で製作している劇団です。
メンバーの活動や、稽古日誌、公演後記などを綴っています。
2023年10月より金田一耕助シリーズ「不死蝶」にて、有観客での舞台公演も再開いたしました。

2日目夜の部、開場直前。
明日の公演について、今は何も案が浮かばない。ひとまず林団員にだけ初めて状況を伝えたが、3人ともこれから始まる本番にまず集中しなければいけない。
みんなには夜の部終演後に話す事にし、ミハル団員には、明日の事はこちらで考えるので、とにかく心配せず終わったらすぐ病院に向かってもらうよう伝えた。

何も起こらないよう、お母様の容態が快方に向かうよう祈りながらの本番。
3人ともそれぞれ、なんとなくある事を頭に浮かべながら…

公演中に緊急の連絡はなく、2日目も無事に終了。

お客様をお見送りした後、ミハル団員は病院に向かい、残っているメンバーを集めいよいよ状況報告。

昨日から現在までの状況、そして明日の公演ついてはこれからどうするか決めるということ…
その為に少し頭を整理して対応策を考える時間が欲しい。決まり次第すぐに連絡を入れるのでとりあえず解散して、連絡を待ってて欲しいと伝えた。

数名は池袋でご飯を食べながら連絡が入るのを待っているとの事。

ミハル団員の役を削る事も、他の役を削る事も出来ない。
お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、毎回回路Rの脚本は、探偵以外の全員が結末に向けての伏線になっているのです。

そうなると選択肢は2つ。
代役を立てての公演か、最終日は中止するか。そんな事は最初からわかっているけど、じゃあ代役をってすぐに見つかるわけじゃない。
だから悩んでるわけで…

そんな時林団員が、「一緒に芝居やってた友人が今日観に来てて、今劇場前の中華屋で飯食って待ってるんだけど、俺の役をそいつにやってもらって、ミハルさんの役を俺がやるってのはダメかな?」と言い出した。

ただご本人が承諾してくれるかどうかはまだわからない。
ひとまず劇場の退出時間になったので劇場外で話をする事に。

林団員の友人M氏。
今日芝居観に来ただけなのに、何でそんな話しになる?と笑いながら話すものの「NO」という言葉は出てこない。

団員全員で囲み、みんなで「お願いします」と懇願。
最終的に「やりましょう!」と漢気を見せてくれたM氏。
これから朝まで稽古。
実は劇場を出るときに、小屋スタッフの方に朝まで使えないか聞いてみたのだけど、ビルの管理上出来ないとのことだった。
でもついさっき小屋主さんが劇場に入って行かれたので、再び劇場に戻り改めて小屋主さんに相談。

少し先の駅にあるもうひとつのスタジオなら、貸してもらえるとのこと。
小屋主さんの心遣いに感謝!ヽ(;▽;)ノ
お借りできなければしっかり稽古は出来なかった…

移動しながら池袋に待機中のメンバーに、代役で公演決定の為これから朝まで夜通し稽古の旨連絡した。
日下部ちゃん、マッキー、恭子姉さんが代表で後ほど朝まで付き合ってくれるとの事。

他のみんなには心配せず明日の千秋楽に備えてもらうよう連絡し、ミハル団員にも改めて安心して病院に行くよう伝えた。

夜食やドリンクを買い込んで稽古場到着。
稽古場出発まで残り10時間。戦いがは始まった。
 
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