日暮里にある小劇場D倉庫で、一徳会の公演『インヴィジブル』を観てきました。
一徳会は横溝正史のミステリーを舞台化し続けている劇団。
こりゃあ、回路Rとしては観に行かねばなるまい!
原作は『湖泥』
金田一耕助ものの短編です。
オープニングは雰囲気があって良かったですね~。
怪しげな雰囲気の男がぼそぼそと(しかし巧みな話術で)背景を語り出すと、急傾斜の装置上に何やらセクシーな女がふたり登場。
下着もあらわに妖しく絡み合う女…
が、それにはかまわず、さらに男の語りが続き、金田一耕助登場。
異様な緊張感の中、オープニングの雰囲気そのまま芝居は進んでいき、役者のセリフ回しも異様なトーンだし、とにかく雰囲気、世界観を大切にしていましたね。
シンプルな展開で物語と演技を見せる芝居とゆーよりは、「演劇」だの「舞台芸術」だのって言葉がまず頭に浮かんでくるような、演出が前面に出ている感じ?
犯人vs金田一のクライマックスで、犯人役のテンションとセリフ回しは圧巻でした。
うーん…
うずうずしますね。
回路Rも横溝やりたいっ!!
一昨年、角川に横溝正史の『七つの仮面』と『車井戸はなぜ軋る』の申請を出して、いまだ返答なし…
その間に海野十三の『赤外線男』『鬼仏洞事件』『什器破壊業事件』『地中魔』、夢野久作の『殺人リレー』『青ネクタイ』、蘭郁二郎の『魔像』『鉄路』『睡魔』、森本克己の『よみがえるアブラ男』を手掛けてきましたが…