土曜日は、NPO法人コモンズの総会に出席するため、高速バスで福島市へ一路。


 会場が福島大学でしたので、福島駅から金谷川駅までは電車で行きました。


 大学院の修了後、いわき市から福島大学に行く時は、ほとんどが自家用車でしたので、たぶん約8年ぶりの電車通学。

 金谷川駅前にアパートを借りて県庁に通っていた時もあるので、かなり懐かしいものがありました。


 JR東北線の南福島駅-金谷川駅間は、山間を走り、盆地から抜けてゆくコースになります。

 特に、夜間には福島盆地の夜景がきれいで、自分はいつも「銀河鉄道みたいだなぁ・・・」と思いながら、電車に乗っていました。


 大学での総会の後は、大学構内にある「学問の木」とその石碑を参拝。 

 
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 「学問の木」とは、「楷の木(かいのき)」というもので、中国の孔子にまつわる珍しい木らしいです。


 NPO法人コモンズの友人が寄贈したもので、最近、石碑も建立したそうです。


 あじさい


 総会の後は、市内に戻り、懇親会。


 いろいろな話をしました。


 震災と原発事故の後、被災地の我々を含め、日本人がどのようなことを話して、どう行動したのかは、将来において必ず検証を受ける。

 それが学問というものだ。

 我々は短期的な利益を考えるだけでなく、100年後の社会を考えて、学問と時代の検証に耐えるような行動・振る舞いをすべきだろう。


 政治家、学者、技術者たちは、この線量だから安全だと言う。

 しかし、今の福島県が置かれている状況はこれまでにないものであり、客観的に安全だと断言することはできない。

 なぜ「わからない。」と言えないのか?

 数字だけを見て、被災者に寄り添っていない。

 「安全だ。」という言葉が、ますます不安を呼び、信頼を失ってしまう。


 メンバーの言葉に、なるほどと思いました。


 チューリップ赤


 社会的存在としての長期的視野、そして、お客様に寄り添う心。

 学問の志は、経営者として忘れてはならない姿勢に共通するのだと感じました。


 
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 福島大学には、「今ここでしか得られないものがある」と垂れ幕が掲げられていました。


 震災後の福島県はこれまでに例がないような悲惨な状況がたくさんありますが、確かに、今ここでしか得られないものがあると感じています。