中幕は舞踊二題、先ずは尾上菊之助の藤娘だ。あっしはこの人の女形は買わない。強すぎて女の哀れさが無いのだ。しかし踊りは良い。美しくて結構です。来年の尾上菊五郎襲名が楽しみです続いて中村時蔵の俄獅子、こちらも結構です。中村隼人がきっぱりした踊りで好感を持ちました。さっき小さん金五郎を印象の薄い芝居だって書いたけどかおるさんに気が付かれないあっしも印象の薄い芸人なんですね。彼女は時代劇気違いで好きな役者は阪東妻三郎や大河内伝次郎、そんな濃い役者に比べたら確かにあっしは薄いんだけど、悔しいから明日の名古屋の毒演会の寝床ではバンツマみたいにドスを効かせて演ってみようかしら。