通勤電車で一緒になる四人組、三木のり平、森田健作、小倉一郎、岸部シローが成金、小池朝雄の母親のミヤコ蝶々を誘拐する物語だ。三億円をつかまえろに比べてまるで面白くないのは三億円をつかまえろは冴えないおっさんたちが主人公だったのに対してこちらは三木のり平以外は若者だから前田陽一監督も心情的に主人公ちに乗れないでいるからだ。見所は小池朝雄の選挙参謀の立川談志のみ。自らの参議院議員時代を楽屋落ちにして笑いを取っている。