初めて鶴田浩二を意識したのは大映オールスターの忠臣蔵で岡野金右衛門を演じていた時だからあっしが町田の子ひつじ幼稚園の頃だった。それから彼は東宝に移籍して三船敏郎と共演した暗黒街の対決は中野東宝で見たのを覚えている。その後で藤純子のパパの俊藤プロデューサーに引き抜かれて東映入りして本作が移籍第1作目だって。あっしは東映移籍第1作は鳴門秘帳だとばかり思っていた。終戦直前の満州で満州人を差別せずに生きる青年医師、鶴田浩二の活躍を描いたヒューマニズム溢れる戦争アクション映画で高倉健が共産党のボス役で何の見せ場も無く伊藤雄之助に殺される役を演っているのが珍しい。