柳生武芸帳シリーズ5作目だ。前作で柳生十兵衛が山田浮月斉を斬り、本作は山田浮月斉の死から二年後というから前作の続きかと思ったらまるで違う物語なんだよね。統一性が無いのがこのシリーズの欠点だ。本作では徳川家光役で若き日の沢村宗十郎が出演している。この人あの谷崎潤一郎が贔屓にしていた程良い歌舞伎役者でした。あっしのSMの友だった市川左団次丈と並んでとにかく個性的な役者らしい役者でした。お友達になりたかったなあ。