関本郁夫監督にはデビュー作が2本ある。女番長、玉突き遊びを撮影中に主演女優が事故で撮影中止となりその間に撮った本作は方が先に公開された。関本郁夫監督作品は鈴木則文作品に比べて暗くて重い。それは彼の作家性だから構わないが最後の安倍徹に対しての復讐がいけない。彼が乗った車ごとスクラップにしてしまうのが落ちなのだが演出が下手で車が無人に見えてしまっているのだ。明らかな失敗作だ。