彫刻家であり詩人でもあった高村光太郎と次第に心を病んで行った妻、智恵子との夫婦愛を描いた文芸作品だ。丹波哲郎と岩下志麻が熱演している。女性映画の名匠、中村登監督作品。自分の旅行中に妻が自殺を図った事にショックを受けた丹波哲郎が友人の平幹二朗に

女は何故自殺すると尋ね更年期障害による発作的自殺だと慰められるシーンを見て思い出した。死んだ市川猿十郎が市川亀治郎時代の当代市川猿之助というあの人は女の子だからと言っていた。女の子のゆゆうに繊細で打たれ弱い当代が年を重ねて更年期障害の年になって発作的に自殺を図ったという事か。何を見ても市川猿之助事件を思い出してしまうのは困った事だ。