やくざの足を洗い映画俳優になった安藤昇だがその作品はキワモノばかりだった。そんな安藤昇が初めて名匠、加藤泰とくんで演技に開眼したのが本作だ。戦後の混乱期に我が物顔に振る舞って町を占領しようとする第三国人にたった一人で戦いを挑む医師、安藤昇の姿を描いた作品でとにかく安藤昇が格好良い。また朝鮮人青年、藤岡弘のセリフ、日本人忘れ易いのセリフが心に残る。そうなんだよね。中国人や韓国、朝鮮人が戦争の恨みを忘れないように日本人もアメリカやソ連への恨みを忘れなきゃあ良いのにとマジで思うから。