我が生涯のベスト10の1本だ。志村喬のB

級野球チームの監督のラストシーズンを描いた大傑作だ。ここには昔懐かしい日本人がいる。日本の男がいて女がいる。そこに郷愁を感じる。菊島隆三の脚本が見事だ。丸山誠治監督の演出に泣かされる。そして何より名優志村喬の演技が素晴らし過ぎる。志村喬は黒澤明作品よりも断然本作だ。また志村喬自身も本作が気に入っていたらしい。そうだろう。ともかく泣かされた。国立映画アーカイブに古川さんも来ている筈なので逢ったら飲みに誘おうかと思ったが逢えなかったのが残念です。