何を演るかまるで決めていなかったのがあまりの寒さに、それは今日が寒いという事ではなくてこのところのあっしの行く先々での実感だが、日光湯元温泉とか札幌とか半端な寒さじゃなかったし寒いネタを演りたくなったのだ。失敗したのはマクラだ。このネタのマクラは師匠立川談志のケチな話から皐月賞事件を語るのが定番だったがそれを抜かしてしまったのだ。いきなりネタに入ってもネタとしては成立するしむしろすっきりした感があるがそうではない。このネタのマクラがあっしは大好きなのだ。小田急線に乗っていたらあっしの前に座っていた女性が急に立ち上がって、私立川流Cコースの立川団地妻です。と挨拶した話とか馬主に自分の馬の単勝を応援馬券で買って下さいと一万円渡されたのに100円しか買わずに9900円がめたらその単勝が当たってしまって全額買っていた方が儲かった話が大好きなのだ。惜しかったなあ。やれば良かったなあ。