尾道で女郎屋をやっている元警察官の小沢栄太郎の処にアメリカから姉の田中絹代が帰ってくた。彼女がアメリカで成功して大金を持っているのではないかと親戚が集まった晩に色んな事件が起きてという物語だ。原作は新藤兼人の舞台劇で如何にもそれらしい。京マチ子、望月優子、水戸光子、乙羽信子と名優がズラリ揃うが中でも登場しただけで空気を一変させる杉村春子の存在感が凄い。伊福部明の音楽も印象的だ。