下町の魚屋を舞台にしたホームドラマだ。父親の東野栄治郎が心臓病で急死してしまい姉の久我美子は貧乏暮らしを嫌って金持ちの男を渡り歩いたあげく中年男と結婚する。妹は大阪の叔父さんの家に貰われて行く。そんな家庭に育った長男の田中しんじは高校を中退して母親の望月優子を助ける為に家業の魚屋を継ぐという話。名匠、木下恵介が庶民の哀感をしみしみと描いた秀作だがあっしにはそれより家族が最後に行く遊園地のシーンが懐かしかった。飛行機や舟等今かんがえたらちっとも面白くない乗り物を面白がっていたんだねえ。それと昔の観覧車、簡易観覧車と言っても良いが
これがとってもスリリングなのでした。