戦前戦中と弾圧されていた左翼が終戦で解放されて組合運動の素晴らしさを啓蒙しようと作られたプロパガンダ映画で山本嘉次郎、黒澤明、関川秀雄の三人が共同監督している。製鉄会社と鉄道会社と映画会社にレビュー劇場でそれぞれ労働争議が起こり労働者同士が団結して互いに励まし合う姿をえがいている。資本家はすべからく悪という描き方に時代をかんじる。藤田進と高峰秀子が実名で出演し本作以降東宝撮影所は共産党の労働組合に占領されてかの有名な東宝争議となる。日本映画史の勉強になりました。