東宝初のカラー映画で昭和28年作品。小田急線で多摩川を越えた辺りの梨農家を舞台にした物語だ。梨農家の長女、杉葉子は兄の交通事故死により梨農家を継ぐはめになって恋人の電気技師、小泉博と別れて自分を子供の頃から思ってくれていた農家の次男坊、小林桂樹と結婚する。これでもかとカラーを強調する演出が懐かしい。多摩川を越すか越さないかで東京人と神奈川人の性格が違うという話に実感がある。日本映画は新作よりも旧作の方が面白いねえ、寒空はだか先生❗