冒頭からこの映画の持つ悪意にグイグイ引き込まれる。手術後の傷んだ身体をこの映画の毒があっしには薬となって癒してくれる。連続猟奇殺人犯の阿部サダオから一件だけ自分のやっていない犯罪をあるので調べて欲しいと依頼された主人公、岡田健史が事件を調べて行くうちに自分の母の過去を知り猟奇殺人犯が自分の本当の父ではないかと疑るミステリアスな展開、そして衝撃のラストまで一気に見せる白石和彌監督の演出は見事。早起きした甲斐がありました。