今回の凡天太郎特集はラピュタ阿佐ヶ谷のレイトショーは凡天太郎原作の劇画の映画化作品を上映してザムザ阿佐ヶ谷では凡天太郎が関わった日活ロマンポルノを上映する。本作で凡天太郎は刺青を担当した。つまり凡天太郎は刺青師で劇画作家でもあったわけね。本作は若い頃に娘道成寺が得意の歌舞伎役者に惚れた過去を持つ紙人形師の谷ナオミが、その役者の息子と出逢い昔の愛が蘇り自らの肌に清姫の刺青を彫ってまるで蛇に変身した清姫のように役者の息子に執着して死んで行くという物語。公開時にも見て思った事だがロマンポルノなのに気取って芸術っぽく撮っているのが好きになれない。