あっしと細野辰興監督は本作がシリーズベスト1に認定している。網走刑務所を出所した健さんがやって来たのは8人殺しの鬼寅親分が支配している街だった。しかしその鬼寅は上田吉二郎のニセ鬼寅で本物の鬼寅、嵐寛寿郎は下男として働いていた。この設定にしびれる。本物の鬼寅がいつ正体を現すのかとドキドキする。ラストの殺陣にも工夫があって楽しい。中学二年の冬休みに母親に連れられて高崎東映で見た忘れられない作品だ。