シネマベーラ澁谷で浪花の恋の物語が見たくて大嫌いな新幹線のぞみに乗って帰ってきた。本作は梅川、忠兵衛の悲劇を原作者、近松門左衛門の眼を通して描いたところが脚本家、成澤昌茂の凄いところだ。ありのままを書くんやったら作者はいらへん。とか、わしの筆はそこまで不人情にはなられへん。の近松門左衛門のセリフに成澤昌茂がだぶって見える。一昨日松竹座で新口村を観て2日後に新口村が出来るまでを描いた映画を見る。こんな贅沢な見方をしたのは日本であっし一人だろう。あっしはプロの観客なのだ。