吉本興業の創始者、吉本せいの一代記を山崎豊子が書き、その映画化、ちなみにあっしが去年岐阜のロイヤル劇場で見た花のれんはリメイクで本作はオリジナル版で豊田四郎監督、淡島千景主演。ただの成功した女の一代記になっておらず、ヒロインの子の口を借りて芸人たちを縛る悪どい商売と吉本批判をしているのが鋭い。個人的には桂春団治役を渋谷天外が演じているのが嬉しい。かれは松竹新喜劇で桂春団治という芝居を書き自ら主演しているがあっしは年代的に間に合っていない。それが映画で見られるのは演劇ファンとして有難いのだ