日光湯元温泉から国立映画アーカイブに直行して2本見る。本作は久し振りなのでストーリーをすっかり忘れていたが面白かった。夏目雅子と夏木マリが美しく、まだ新人の役所広司がワンシーンだけ出演していた。思うに東映やくざ路線は60年代は着流し任侠路線、70年代は実録やくざ路線、そして80年代になると本作のヒットをきっかけに宮尾登美子原作の文芸やくざ映画、その後はVシネマによるやくざ映画、これが最後でそれからは暴対法のせいで現実のやくざが生きにくくなったのと同じくやくざ映画もすたってきちゃったのに。最近のやくざ映画はショボい話ばっかりになってやくざ映画ファンのあっしには寂しい限りだ。