この映画が見たくて大阪から飛行機で帰ってきたのだ。いつもはがらがらの国立映画アーカイブがほぼ満席、皆この戦争中に空前の大ヒットをした大ロマンス映画を見たいんだねえ。あっしは以前一度見たことがある。国策映画に思い切り突っ込みを入れるつもりでいたのだが、今回見直すとさすがに小国英雄の脚本はしっかりしている。駄目なのは伏水修の演出だ。特にクライマックスで常識的に考えてあり得ない演出を何度もつける。これでどっちらけになってしまった。せっかくの大作なんだからもっと良い監督で見たかった。