落語家になってすぐは師匠立川談志から稽古をつけてもらった。しばらくすると他の一門の二つ目に稽古をつけてもらうように言われた。三遊亭好生兄からは三遊亭円生師匠譲りのネタを、春風亭栄橋兄からは桂三木助師匠譲りのネタを数多くつけてもらった。藪医者は柳家さん吉兄に習うように言われた。さん吉兄から習って五十年、二つ三つくすぐりは加えたが基本的には教わった通りにやってきた。その藪医者を今朝稽古した。新しいくすぐりを考えているうちに落ちまで変わってしまい、なんとも楽しいネタに変わった。もっともやっているあっしが楽しいのであって聞いていて楽しいかどうか保証の限りではないが、週末の会の開口一番でやってみよう。東海地区の皆さんにはより楽しんでもらえると思うので来月のアンバールでもやるつもりなので東海地区の皆さん、お楽しみに。