小林旭の日活時代の代名詞、渡り鳥シリーズの一篇。日活アクション映画を無国籍映画とか和製西部劇とかいうが、北海道を舞台にした本作にはアイヌ部落が登場する。このアイヌをインディアン置き換えるともろ西部劇になってしまう。小林旭は歌うし、アイヌの娘、白木マリはアイヌの祭りイヨマンテで踊るし、そのイヨマンテで伊藤久男がイヨマンテの夜を歌う。昭和世代には応えられない作品だ。宍戸錠はもちろん小林旭のライバルだが次第に友情が芽生えて最後は渡り鳥に味方する役。イヤー楽しかった。