国立映画アーカイブで見た。あっしは大林宣彦作品のなかでは本作がベスト1だと思っている。大林作品はどの映画も素人臭さがあるが、本作だけはプロの仕事だ。山田太一の原作と市川森一の脚本が素晴らしい。優しくて懐かしい映画だ。荒唐無稽なSFホラーだが浅草という街がストーリーにリアリティーを与える。あっしの夢は秀次郎に今半ですき焼きをご馳走になる事だが、もし実現したら肉を一口も口にする事なく消えなくてはならないので、見果てぬ夢にしておこう。