戦争中多くの人を殺した罪の意識から戦後は世捨て人のように暮らしていた先代、中村勘三郎が元妻がやくざ、三国連太郎の情婦にされようとしているのに怒り、やくざを殺して自分も死ぬというドラマをサラリーマン、高橋貞二と久我美子夫婦を通して描いた木下恵介監督の異色作。夫婦の子供役で当時5才の中村勘九郎、後の中村勘三郎がでているのも楽しい。先代、中村勘三郎は家元のファンであっしにも興味を持っていたようだ。生前に会って話しをしたかった。