前作迄の脚本家、笠原和夫が降りて本作は高田宏次脚本、そのせいかこのシリーズ、2作目の梶芽衣子を除いてほとんど女が描かれていないが、さすがに情念の作家、高田宏次だけあって本作の事実上の主役、北大路欣也の妻、野川由美子をしっかをと描いている。ラストが菅原文太の子分、桜木健一の葬式で終わるのは高田宏次の笠原和夫へのリスペクトだ。帰りに劇場スタッフに次週の上映作品をきいたらまだ決まってないんだって。