師匠の立川談志が初めてあっしの落語を評価してくれた時に言われた事がある。これにあと、感情が入れば良いのだが。何を言ってやがると思った。山田洋次監督の落語はリアリズム芸術である。という言葉はあっしの座右の銘だ。言われなくとも感情は入れてるよと。しかしちがった。それから数ヶ月後のある日、落語をやっていて突然登場人物になりきって感情が昂り涙が出てしまった。師匠が言っていた感情が入ればってこの事だなと思った。あっしが芸に目覚めた時だった。この時のネタが、一発のおまんこというのがいかにもあっしらしいでしょ。