日本映画史に残る伝説の名作。本当はこの年のキネマ旬報ベスト1だったのだがやくざ映画がベスト1なのはキネマ旬報の権威にかかわると票を操作して2位に落としたと言われている。多くの映画ファンはこの作品で深作欣二を知り彼はメジャーになったが、あっしはこの作品の前に撮った、人斬り与太、狂犬三兄弟が深作欣二のベスト1で、それに比べて仁義なき戦いは深作欣二の持つ毒が薄まってしまっているのが不満だった。もっとも毒を薄めだからこそ深作欣二はメジャーになれたのだが。あっしはこの作品を見てメジャーになれなくても良いから毒を薄めず生きようと思った。ちょっとかっこ良過ぎ?これは何度目かに見直した時の感想で公開当時のあっしは桂三枝門下で桂三之介を名乗っていて自分の持つ猛毒にまだ気ずいていなかったから。あっ、それから1作目はまだナレーターが酒井哲ではなく小池朝雄だったんだね。