私は高校卒業後、
医学部を目指すことにして上京し予備校に通った。
いま思い出しても、浪人時代は辛かった。。。
全く勉強ができない。
授業が理解できない。
先が見えない不安と孤独でいっぱいだった。
よくわからないけど、できそうなことを少しずつ
やっていった。
時間が経つにつれて友達も少しできたが、
同時に友達がいるデメリットにも気づいてしまった。
皆、不安だし孤独だから誰かといると紛れる。
時間があっという間に過ぎてしまう。
時間がもったいなかった、と後から後悔する。
この繰り返し。
私は敢えて人付き合いを最小限にして
孤独を選んだ。
医学部浪人は多浪が多い。
偏差値30から出発した私は結局1年では無理だった。
しかし、
1次試験(学科試験)をクリアできた学校があり
もしかしたら、あと少し頑張れば受かるかも
しれないと思ってしまった。
医学部志望のクラスだったので
周りに多浪生が普通にいたことが、
2年目のハードルを低くしていた。
医学部浪人のつらさは、
あとに引けなくなること。
である。
自分を含め、そういう浪人生をたくさん見てきた。
ここまでやってきたんだから、とか
親にしめしがつかないとか。
実際、
一時期問題になったが、例えば
1浪だと−10点、2浪だと−20点、3浪−30点
さらに、女子だと−20点みたいな
年齢、性別による減点も身をもって実感した。
なので年月をかけて成績を上げても、
なかなか合格できない。
いまもその減点システムがあるかはわからない。
医学部浪人をしていて
あとに引けなくなっているのか、
医学部を志望しているのか、
だんだんわからなくなる。
もしそういう状況の人がいたら私は
医学部以外を受験することをおすすめしたい。
医学部だけでは倍率が高すぎて自分の成果が
なかなか実感できない。
自分が目指すレベルと合格できるレベルの他学部
もぜひ受験してみてほしい。
成功体験をすることで、それでも医学部を目指し
続けるならより健全な状態で頑張れると思う。
他学部に進んだとしても、そこまで実力をつけた
自分を褒めてあげられるんじゃないかな。
【余談】
一昔前のことなので今は違うかもしれないが、
開業医の子は1浪でとどまることが多かった。
多少点数が足りなくても大人のチカラが働く時代。
あの子は◯◯医大に◯本で受かった、みたいな。
医学部受験の1本は1000だと社会勉強になった。
理不尽だったが、
いまとなっては貴重な人生経験の一つだった。