【あらすじ】
腐乱した仲間と共に、3枚のプリクラでファニー茶番劇を演じた"れしーと29cm"。
気分だけJK、まさにその痛さ加減も腐っているのであった。
山手線で『品川駅』へ。
普段、TOURの待ち合わせ場所であるにも関わず、改札を潜るのは初めて。
駅を出て港南方面の出口を目指すと、周囲は皆無表情で埼を急ぐサラリーマンばかり。
D『何なんだよ…』
派手な髪型、落ち着きの無い態度…外見的に明らかに浮いている"れしーと"。
アウェーというより、完全な場違い。
港南口を出て、エスカレーターを降りると、外はお祭りムード。
和太鼓に笛の音。
さすがに誰もが飲めや歌えやのドンチャン騒ぎ…
と思いきや、
『…』
『…』
『…』
興味が無いのか、はたまた大人には見る事が出来ないのか、素通りのサラリーマンやOLたち。
死んでいる!
人も街も死んでいる!!
…よしっ!
それならば…
G『わっしょい!!』
D『うぉっ!!わっしょい!』
G『わっしょい!!』
太鼓の音色に併せて『男祭り(※1)』を演じる"れしーと29cm"。
ここで何かをしなければならないと身体が動いてしまうのは、ファニー大使としての指命。
さぁ驚け!
そして釣られろ!
一緒に歌い踊り、人間らしさを取り戻そうではないか!
ところが
『…』
『…』
驚くどころか、全く見向きもしない人々。
声もかけない客引き。
むしろ妖精扱い。
G『マジかよ…あぁ…リアール!!』
D『ボーイス!!』
どうする事も出来ず、やけくそで挨拶を交わす"れしーと29cm"。
ベチン。
ベチン。
静かな街に、鳴り響く渇いたハイタッチの音。
完全敗北でした。
※1…2012年05月日『』参照。
【次回予告】
いよいよ辿り着いた『風来坊』。
名古屋回顧と共に、早々と『神戸・大阪』TOURの詳細が決定し…。