【あらすじ】
いよいよ帰国日を迎えたG&P。
帰りが天国となるか地獄となるかは、エコノミーコンフォートにかかっているのであった。
昨日、リムジンでの一コマ。
母『そういえば、さーちゃん(いとこ)も明日お昼の便よね?2人と一緒ね。じゃあ1人じゃ何かと不安だろうし、2人とも彼女のボディーガードになってあげて頂戴ね。』
G&P『へ?』
半ば強引に、ドラクエ的なお使いを頼まれ承諾したのだ。
ところが
G『いとこって…どういう関係なの…?』
P『今更聞けない…』
そんな程度の知識。
これは所謂NPCだ。
おそらく戦闘になっても攻撃には参加しないだろう。
待て、何の話だ。
まぁなんとかなるだろうと、ベルボーイに荷物を送って貰い、集合場所のバス停に。
暫くすると
M『おはよー!』
いとこに加え、まこっさんと柴崎母が見送りに来てくれました。
最後に挨拶を交わし、バスへ。
P『エコノミーコンフォートの追加料金っていくらなんだろう?』
G『100ドル位じゃん?』
い『カードだと思うよ。』
P『…!!』
G『…。』
またも肩代わり決定。
手数料とるぞ。
40分程、バスに揺られホノルル空港へ。
まずは出国手続き。
またも行列。
そして
またも案内された場所がとりわけ混雑している列。
だからいったい何故。
プチアウェーの仕打ちなのか。
1時間以上並ばされ、ようやくガイハ達の番。
エコノミコンフォートだ…
チェンジエコノミコンフォートで通じるだろうか。
そもそもその後の難しい応対をどうすればいいのだ。
ただここで言わなければエコノミー地獄。
さぁ!さぁ!あああああああ…
い『満席だって…』
へ…?
ガイハたちがまごまごしている内にいとこが伝えてくれました。
ボディガード役立たず。
さらに予め座席が決まっていたらしく、G&Pといとこは別になる様子。
あぁ終わった…。
またあの地獄を味わなければならないのか…
絶望感に浸りつつ、今度は手荷物検査。
日本での出国よりも厳しく、ピアスやベルトはもちろん、靴まで脱がなければなりません。
そして個室で両手を挙げ無防備な状態で全身チェック。
ドキドキドキドキ…
警『OK!!』
怖い。
怖い、怖い。
ぴっぴはタンクトップ1枚で出てきました。
何故そこまで脱いでるの?
フライトまで45分近くあったので、免税店に立ち寄り、ぴっぴは“はじめて”友人へのお土産を購入。
そのままトイレへ。
すると何とキャリーケースの上にパスポート。
何と無用心な!
ここは海外。
真っ先に目をつけられるものと言えばパスポート。
世の中、良い人間だけとは限らないのだ!!
というわけで、ガイハが戴き。
間もなくトイレから帰り
G『そろそろ乗ろうぜ。』
P『…あ、うん。ちょっと待って。』
焦りだすぴっぴ。
G『どうした?』
P『いや、なんでも…』
トイレに戻ろうとするぴっぴ。
G『何があった?』
P『いや…パスポートが…』
慌ててキャリーケースの上に戻すガイハ。
P『あ!!うん??お前か!!』
正解。
P『てめぇの仕業か!!』
大人気なくマジぎれするぴっぴ。
置いていくほうが悪いのだ。
ところがまだ、この悪戯が後に悲劇を生む事をガイハは知らないのであった…。