【あらすじ】
『ガン・シューティング』の女性店員に結婚相談を受けるBenBen。
山形の寂聴は実も蓋も無い返事で、自らに問う事の愚かさを伝えるのであった。
先客が終るのにまだ少しかかると言うので、別室で待つ事に。
無機質な部屋に、椅子とモニターがあるのみ。
さながら、総司令官室でふんぞり返って指示を出すボスの様。
???『こいつはクビだな。しっこく!しっこく!』
モニターに映る先客の映像を見ながら
G『ホラー映画ならモニター越しに教官が打たれて、武器を奪った男たちが発砲しながらこの下手にやって来るよね。』
P『あるある。』
G『で、真っ先に逃げるやつがやられるんだよね。あーそれにしても長い…』
B『…』
G『むぅ…』
『少し』と言われたのにも関わらず、もう30分近く経っています。
後どの位かかるのか。
G『この後、海がギリギリになっちゃうね。』
B『ねー。こんなに待つとは思わなかったね。』
M『参ったなー。』
P『…』
G『…』
P『…』
B『…』
M『暇だね…』
G『…』
B『…』
P『…』
M『…』
次第に口数が減る面々。
モニター越しの3人の男たちは、にやにやと笑みを浮かべながら一人一人銃を打っています。
M『遅っせーな…』
B『…』
G『はぁ…』
P『…』
次第に苛立ちを隠せなくなる4人。
『少し』と言われ90分以上待たされるとはどういう事なのか。
ハワイでは1分が15分なのか。
さすがに我慢の限界。
そして
B『ちょっと聞いてくる…』
受付の元へ。
すると
店『んー後5分くらいですね。ではこちらに来て下さい。』
本当に5分なのか。
疑わしくも、頑丈な扉を開けシューティングルームの扉の前で待つ事に。
G『絶対に5分じゃないよね。』
M『眠くなってきちゃったよ。』
P『…』
B『全くどうなってるのか…』
ドン!!!
ビクッ!!
すさまじい銃声音に文字通り飛び上がる4人。
ドキドキドキドキ…
防音扉を越えた為、すさまじい爆音が響き渡ります。
G『こぇぇぇぇ…』
B『やっばいなぁ…』
M『すげぇぇ…』
P『…』
ビビリまくりの4人。
ドン!
ビクッ!
ドン!!
ビクッッ!!
もう1枚扉を挟んでいる為、どのタイミングで放たれるかわからず、その度に身体が痙攣を起こしてしまいます。
目を丸めるまこっさん。
俯くBenBen。
耳を塞ぐガイハ。
そそくさとイヤホンを耳に押し込むぴっぴ。
いつになったら終るんだ…。
もう20分は待っている!!
これがハワイタイム?
いやいやルーズなだけ!
時間の流れが違うというのか!?
ようやく先客が終り、ヘロヘロになりながらシューティングルームに入ろうとすると
店『あっすみません、これを渡すのを忘れてました。』
手にはヘッドホン。
つまり本来は“耳を塞いでなければならない場所”。
2時間以上の“少し”といい、間違いなくわざと。
結婚式の返答に対する仕返しだったに違いありません。