静岡県伊東市で、『松川タライ乗り競争』が、今年も開催された今日この頃、皆さん桃コスチュームで川を流れていませんか?
1955年から始められたこの大会には、今では外国人観光客も参加する様になり、今年は優勝した日本人のチームに続き、イタリア人のチームが2位に付けたのだそう。
ユニークな競技ですね。
温泉地でイタリア人まで夢中になる『タライ乗り』、是非とも挑戦したい!
というわけで、さっそく東京湾で実戦。
竹芝桟橋から放り投げ、いざダイブ。
『あぁ目測を誤った!』
着地に失敗し、水の底へ。
ぼこぼこぼこぼこ。
翌日の新聞一面
『自殺か?東京湾で遺体発見。深夜にタライを投げる不審人物がいたとの証言も!?』
こうして真相は藪の中へ消えるのであった。
我ながら悲しくなりました。
というわけで、満足に泳げもしないガイハは、紐を引っ張りたいと思います。
ゴン!!
やはり金タライは、脳天直撃に限りますね。
だめだこりゃ!
『起きて!』
僕を起こす彼女。
うっすらと目を開ける。
まだ6時。
久しぶりの休日、もう少し寝ていたい。
そっと額を撫で、もう一眠り…
『起きてよーーーー!』
一段と大きな声で目覚めを促す彼女。
だからまだ眠いんだ…。
やれやれ。
そっと腕枕。
隣から猫撫で声。
はぁ。
これで少しは安心して…
!?
ところが
突然起き上がり、無言でどこかに立ち去る彼女。
怒ってるのか?
まぁいい。
気にせず寝…
『起きてーーーー!!』
手の届かない距離で、まさかの絶叫。
あぁ…
うるさい…
うるさいんだ…
頼むから…
寝かせてくれ…!!
そんな思いと裏腹に
再び近付き、腹部にジャンプ。
ブス!
G『ぎゃーーーーーーーーーーーーーー!!』
それは恋人との甘いひと時…
ではなく、ふーりんさんに叩き起こされた休日の朝。
ついでに言えば、『起きて』ではなく『起きろー!』。
そして肩に深く刺さった爪は、自分自身では引き抜く事が出来ず、引けば引く程、穴は広がり出血するばかり。
G『あぁぁぁぁぁぁ…』
痛みを堪え、ガイハ自ら抜こうとすれば
ふ『にゃぉぉぉぉぉぉぉ!』
がぶ!
怒りの矛先を勘違い。
『あんたのせいで引っかかったのよ!』
とばかりに大暴れ。
G『ぎゃーーーー!』
結局、10回近く”拡張作業”を繰り返した挙句にようやく脱出。
まんまると赤く晴れた肩。
ズキズキズキズキ
さながらヘタなナースの注射といったところ。
いつだって傷だらけ。
これじゃお婿に行けない!
激痛で目も覚めてしまったので、しぶしぶ起床。
あれだけ起こそうとしたのだから、おそらく相応の用事がある筈。
『いったい、どうしたんだい?』
尋ねたものの、知らんぷりでカーテンの奥に消えるふーりんさん。
まさか
まさか!
『zzzzzz…』
そう
誰よりも自由人。
天下一気まぐれわがままな女帝。
”ただなんとなく”起こし、そして満足した末に眠りについたのでした。
一方こさめさん。
こんな大事件もつゆ知らず、始めから触らぬ神にたたり無しとばかりに興味なし。
『Zzz…』
『Zzz…』
こうして、ひとり1文の得もない朝を迎えるのでした。